群馬県看護協会長の神山智子と申します。会長となり3年目となります。
皆様には、日頃から群馬県看護協会の事業や運営にご協力ご支援をいただいておりますことに、心から感謝申し上げます。
看護協会は、看護の専門職(保健師、助産師、看護師及び准看護師)から成る職能団体です。看護職は、保健・医療・介護・福祉・教育等、様々な現場において、人々のあらゆる健康ステージ、人生の始まりから最終段階まで、そのすべてに看護職の誰かが関わっています。看護職の、人を思う心の連携が人々の健康を支えることにつながっていると感じます。
看護教育センターでは年間9 千人を超える方が研修を受講し、様々な委員会や12 か所ある地区支部の活動により、活発な協会運営が行われています。看護職の皆様が参加しやすく、忙しい中でも仲間に会えてホッとできる協会活動にしていきたいと思います。
今年6 月には、日本看護協会において「看護の将来ビジョン2040~いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護~」が公表されました。2040 年までに想定される社会、医療の変化
に対して看護が進むべき方向性、私たち看護職として何をすべきか、また、看護職自身のウェルビーイングの重要性についても提示されています。本会としてもこれを踏まえて、県内
の看護職とともに考え、行動していきます。
本会は、看護に関する継続的専門教育と研鑽による看護の質の向上を図るとともに看護職が安心して生き生きと働き続けられる環境づくりを推進し、あわせて地域のニーズに応
える訪問看護等の地域医療の推進を図ることにより、群馬県民の健康で幸せな生活の実現に寄与してまいります。
今年度、本会では長年の要望を受け「認定看護管理者教育課程サードレベル」を開講します。昨年12 月に取りまとめられた新たな地域医療構想における治す医療、治し支える医療
の双方に看護職は大きく関わります。地域住民の健康を守るため、多くの看護管理者に受講いただきたいと思っております。
今年度の重点項目としては、2040 年を見据え、少子高齢化のさらなる進展、看護職の役割への期待の増大を鑑み、以下の4 項目を掲げ事業を展開してまいります。
1 全世代の健康を支える看護提供体制の構築
2 看護職の勤務環境の改善と就業・定着促進
3 看護職の役割拡大の推進と自立した看護人材の育成
4 地域の健康危機管理体制の構築
日本看護協会や行政、関係団体等と連携し、皆様のご協力をいただきながら、県民の健康
と福祉、幸福度の向上を目指してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
公益社団法人群馬県看護協会
会長 神山 智子


