教育方針

群馬県看護協会の教育方針

群馬県看護協会は、日本看護協会の「看護の将来ビジョン」達成に向けた方針と5年に一度の教育方針の見直しを基に、平成30年度に教育理念・目的・目標について見直しを行っています。日本看護協会では、2015年に策定した、ビジョン達成するための活動の一つとして「質の高い看護人材を育成する教育・研修・資格・認証制度の構築」を基本方針としています。また、5年に一度の教育方針の見直しにより研修は、5つの新しい分類で構成されています。なお、研修分類は、具体的戦略として継続教育における教育研修の位置づけを、これからの社会における看護の役割を支援するための5つの分類を主とした研修構成としております。当協会では、これらの分類に基づき、次のような研修構成としました。(研修分類については、表1~4を、教育計画一覧については、表5をご参照ください。さらに、クリニカルラダー別研修の看護実践能力分類については、表6をご参照ください。)

研修分類1について

新たな社会ニーズに対応する能力支援のための研修として、各職能研修、災害看護、医療安全、うつ病対策・自殺予防等、政策提言に向けた研修では准看護師支援研修、診療報酬に関連した研修では認知症対応力向上研修、医療安全管理者養成研修等で構成しています。

研修分類2について

研修分類2における「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)(JNAラダー)」の段階設定については、あらゆる場の全ての看護師に共通する看護実践能力について(表4参照)4つの力(ニーズをとらえる力、ケアする力、協働する力、意思決定を支える力)と5つの習熟段階としました。新人看護職員研修多施設合同研修、新人助産師研修を含めました。

研修分類3について

看護管理者が地域包括ケアシステムを推進するための力量形成に向けた継続教育として、認定看護管理者のフォローアップ研修等、これからの看護管理を担う人々を対象とした研修としてファースト・セカンドレベル研修から一部を公開講座としました。昨年度は、認定管理者研修で開催した、『小論文・レポートの書き方』、『看護研究による研究支援』研修については、カリキュラムの改正に伴い、管理研修を受講するまでに習得してほしい研修として、一般研修での開催となりました。

研修分類4について

専門能力開発を支援する教育体制の充実に向けた継続教育として、JNAラダー推進のための研修や継続してプリセプター研修、新人看護職員教育担当者関連の研修、実習指導者研修等で構成しています。

研修分類5について

資格認定教育として、認定看護管理者教育課程、ファーストレベル・セカンドレベル研修で構成しています。2019年度日本看護協会の認定看護管理者教育課程のカリキュラム基準改正を受け、新カリキュラムで開講いたします。

教育理念

群馬県看護協会は、人々の生命の尊厳と権利を尊重し、社会ニーズに対応した質の高い看護を提供できる人材の育成を目指す

教育目的

看護専門職として体系化した教育を実践し自律的にキャリア開発を促進できる人材を育成する

教育目標

1 地域住民の生活と保健・医療・福祉をつなぐ看護実践能力を養う
2 看護専門職としての倫理観に基づいた判断能力を養う
3 看護を提供するあらゆる場において安全・安心な看護を提供する能力を養う
4 それぞれの役割、立場に応じたマネジメント能力を養う
5 研究的・科学的思考ができる能力を養う

教育計画基本方針

公益社団法人日本看護協会は、看護の「質の向上、安心して働き続けられる環境づくりの推進、人々のニーズに応える看護領域の開発・発展を図ることにより、人々の健康で幸福な生活の実現に貢献することを使命としています。この目的に向け、定款第4条の事業に「教育等看護の質の向上に関する事業」を挙げています。これからの社会に看護がいかに応えていくかを表明した「看護の将来ビジョン」を達成するための活動の一つとして、質の高い看護人材を育成する教育・研修・資格・認証制度の構築があり、専門職としての役割に見合う専門的な能力の確保、自律が不可欠であり常に研磨が必要です。研修は、「看護の将来ビジョン」達成を目的として、5つの分類で構成しています。日本看護協会が公表している「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」および「助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)」と連動した継続教育を含めています。平成29年度まで用いていた「学習段階設定」は提示せず、ラダーと連動した研修のみ、各ラダーの段階を提示しています。

研修分類

継続教育における教育研修の位置づけを、これからの社会における看護の役割発揮を支援するための5つの分類として、提示しています。

表1

分 類 内 容
1 「生活」と保健・医療・福祉をつなぐ質の高い看護の普及に向けた継続教育 1)新たな社会ニーズに対応する能力支援のための研修

2)政策提言に向けた研修

3)診療報酬に関連した研修

2 ラダーと連動した継続教育 1)「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」(JNAラダー)

2)「助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)」(以下、CLoCMiP)

3 看護管理者が地域包括ケアシステムを推進するための力量形成に向けた継続教育 1)看護管理者を対象とした研修

2)認定看護管理者を対象とした研修

3)これから看護管理を担う人々を対象とした研修4

4 専門能力開発を支援する教育体制の充実に向けた継続教育 1)施設内教育におけるJNAラダー活用のための研修

2)都道府県看護協会の教育担当者・教育委員対象研修

5 資格認定教育 1)認定看護管理者教育課程

2)認定看護師教育課程

*保健師・准看護師対象研修は研修分類1に含む

研修分類2における「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」の段階設定
あらゆる場の全ての看護師に共通する看護実践能力について、<ニーズをとらえる力><ケアする力><協働する力><意思決定を支える力>の4つの力で構成されています。
「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」(JNAラダー)に基づく研修においては、この指標を用いて、それぞれの看護師が自らの習熟段階と対比させ、自身が学ぶべき学習内容を含んだ研修を選択できるよう提示しています。
JNAラダーでは、各レベルの到達目標(レベル毎の定義)が達成された段階で、そのレベルに到達したと考えます。
そのため、レベルⅠの到達目標が達成されるまでの看護師はレベルⅠの前段階、レベルⅠの到達目標を全て達成した看護師を「レベルⅠの看護師(レベルⅡ到達を目指す看護師)」と考えます。

表2

レベル レベル毎の定義
基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する
標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する
ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する
幅広い視野で予測的判断をもち看護を実践する
より複雑な状況において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する

研修分類2におけるCLoCMiPの段階設定
CLoCMiPは助産師のコア・コンピテンシー4つの能力のうち、<倫理的感応力><マタニティケア能力><専門的自律能力>の3つで構成されています。日本看護協会教育計画におけるCLoCMiPに基づく研修については、CLoCMiPレベルⅢ認証申請のための必須研修やステップアップのための研修、アドバンス助産師対象の研修を提示しています。

表3

レベル 到 達 目 標
新人 1 指示・手順・ガイドに従い、安全確実に助産ケアができる

 

1 健康生活支援の援助のための知識・技術・態度を身につけ、安全確実に助産ケアができる

2 助産外来・院内助産について、その業務内容を理解できる

3 ハイリスク事例についての病態と対処が理解できる

 

1 助産過程を踏まえ個別的なケアができる

2 支援を受けながら、助産外来においてケアが提供できる

3 先輩助産師とともに、院内助産におけるケアを担当できる

4 ローリスク/ハイリスクの判別および初期介入ができる

 

1 入院期間を通して、責任をもって妊産褥婦・新生児の助産ケアを実践できる

2 助産外来において、個別性を考慮したケアを自律して提供できる

3 助産外来において、指導的な役割を実践できる

4 院内助産において、自律してケアを提供できる

5 ハイリスクへの移行を早期に発見し対処できる

 

1 創造的な助産実践ができる

2 助産外来において、指導的な役割を実践できる

3 院内助産において、指導的な役割を実践できる

4 ローリスク/ハイリスク事例において、スタッフに対して教育的なかかわりができる

看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)

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2019年度教育計画一覧

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2019年度クリニカルラダー別研修の看護実践能力分類

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